年代50代 | 家族構成夫婦 |
居住地館山(平砂浦) | スタイル 移住 |
横浜市から車で90分の館山市の平砂浦に移住した荒木様。
ご夫婦で趣味のサーフィンを楽しみながら、独立起業して新しい道を楽しんでいる。
「誰もいない海でサーフィンを楽しみたい」と語る荒木様に、移住したきっかけから移住先で見つけたこれからのことについて伺った。
館山へ移住しようと思ったきっかけを教えていただけますか?
移住のきっかけはサーフィンですね。
横浜に住んでいたのですが、12年くらい前から妻とサーフィンをするために平砂浦に通っていました。
湘南でサーフィンをしていたのですが、波もないし、人も多いしつまらくなってきていて。
ちょっとストレスを感じるようになって、サーフィンをしに休みの日によく来ていました。
猫を飼っているので日帰りでしか来れず、帰り道はアクアラインの大渋滞がすごくて。
それでも館山の海が好きで、ここでサーフィンがしたいんですよね。
湘南は人が多くて波に乗りにくくサーフィンを楽しめなかったんです。
「プライベートビーチの雰囲気で、もっとサーフィンを楽しみたい」というのが移住を決めた理由ですね。
こちらの物件を選んだ理由を教えていただけますか?
サーフィンがしたくて移住を考えていたのと、この物件が一目で気に入ったのが理由です。
もともとコロナ前から更地と中古も含めて物件を探していました。
できれば土地を買って、ちゃんと注文住宅で自分の好きなように建てたいと思っていたんです。
でもなかなかいい物件がなかったんです。
諦めながらもずっと探してはいたんですけど、たまたまサーフィンの帰り道にこの場所を通って「あれ?今のネットに出てた物件じゃない?」と気づいて。
海からのアクセスや場所も明るくて良いロケーションだったので、その場で看板に書いてある鋸南リゾートさんの番号に電話をかけました。
それで内見をさせてもらったんですけど、内装から間取り、全て僕の好みでした。
僕は背が高い方なんですけど、天井もリゾートホテル張りに高かったのですぐに気に入りました。
やっぱり生で見るのは大切ですね。担当の石井さんには感謝です。
でっかいリビング、夫婦2人暮らしと猫1匹だったらちょうどいいし、景色もものすごくよく、 妻も僕も帰る頃には気持ちが決まっていましたね。
それで2-3日後には、電話をして購入申し込みをしました。
仕事柄ホテルによく泊まるんですけど、ぶっちゃけホテルより全然こっちの方がいいですよ。
庭作りやガレージを建てるのも全部自分でやっています。
今度は隣に事務所を作ればもっといいかなと思っていて、来月に許可を取る予定です。
ご自身で建てられたガレージもお見せいただきました
移住前と移住後で、具体的にどういう変化がありますか?
ストレスがなくなりました。
今は自営業なので、仕事は身体の調子が良い時にしっかりやって、悪い時はセーブしています。
自分の好きな時間に仕事や趣味ができることはとても健康的です。
相手がいる仕事なので、好きな時にサーフィンができるわけではありませんが、朝と夕方にすることが多いですね。
家にいて仕事なんか、横浜の家じゃ考えられなかったですが、移住後は家での仕事も捗っています。
こちらに移住されてからは、どんな暮らしをされていますか?
早寝早起きの生活です。
今日は4時半ぐらいに起きましたね。
やることがなかったら、21時には寝ています。
食生活も改善されて、 野菜は全部畑で取れたもの。
漁師の友達の手伝いをすることもあって、魚介類もいただくことが多いです。
だから魚介類と野菜はほとんど買いませんね。
あとは米・肉・お酒を少し買うくらいです。
都内に住んでいた時は、仕事を終えて帰宅するのは22時とか23時。
食事も外食で済ませてきちゃうことも多く、塩分を取りすぎていました。
医者からも数値が高いので控えるように言われていましたね。
今は血圧も安定してますし、体は一切壊さないです。深酒もしなくなりました。
夏は日が長いので、17時くらいに仕事を終えて、2時間くらいサーフィンをします。
ひとりで自転車を漕いで海まで行けるところが、プライベートビーチのような感覚でとても気に入っています。
海に入ってるとき、人がいると嫌なんですよ。
湘南では人が多くて嫌だったんですけど、こっちの方は全然楽しくて、水も綺麗ですし、 自然も豊かで。
ここは自然が最高ですね。
夜になると満天の星空が見え、本当に最高です。
風がない時はとてものどかで、家の前の農道を歩いているだけで気持ちがいいですね。
実際に暮らしてみて、デメリットに感じる部分はありますか?
館山への移住において僕はほとんどデメリットはないです。
でも、近所付き合いが苦手な人はデメリットを感じるかもしれません。
別荘を借りている知り合いがいるんですけど、「住みたくはない」って言うんですよ。
なんでだろうと思ってたら、近所付き合いが煩わしいみたい。
勝手にずかずか玄関まで入ってきて、おばあちゃんが「野菜いるか」とかっていうのが嫌いな都内の人は多いですね。
実際ここもみんな入ってきますけど、僕はそんなに気にならない。
むしろ、面白いなと思っています。
ただ「村八分にされるよ」みたいな話も聞いてたんで、少し心配していました。
しかし、このエリアに関しては村八分にされるようなことはなく、すごく好意的に接してくれます。
人付き合いについては本当にラッキーだったのかもしれないですね。
購入される資金は、どのように工面されましたか?
共働きだし、別荘を買っても良いぐらいの資金はありました。
夫婦2人とも50歳を越えていたので、横浜で住んでた家のローンは終わっていたんです。
あとは、コロナの影響で住宅ローン控除が伸びて、ローン組んだ方がお得だよねって話になって。
ローンを組む形にはなっていますが、一括で返済できるぐらいの余力はあるので、心理的にも楽ですね。
でも、お金の問題がなくても、もしかしたら僕はこっちに来ていたかもしれないです。
それだけこの場所が好きなんですよね。
もし20代や30代の方で「移住をしたい!」っていう人がいたら、それもありだと思います。
安い中古物件なら300万ぐらいで買えちゃうのもいっぱいあるので、そういうところを自分で手直しながら、という形でも十分いいと思います。
それから館山で仕事を見つけて、土地勘を掴んでから理想的な物件を購入するのもいいと思いますね。
荒木さんは50歳を迎えて、これからどういう人生にしたいとかビジョンはありますか?
好きな時にサーフィンに行って、好きな時に釣りに行って、 同時に独立開業したブランドを15年以内に日本全国の人に知ってもらえるくらいのビジネスにしたいですね。
どういったビジネスをされていますか?
都心一極集中型を分散させて、地域に貢献する事業をしたいと考えています。
令和元年の台風災害の時にボランティアで毎週土日に館山に来ていました。
そこで移住者や地元の方の手伝いをしたり、一緒に町おこしをやろうとしてたんですけど、ボランティアには限界があって。
自分の仕事と掛け持ちじゃできないんですよ。
それがもうほんとに身にしみて感じて。
ボランティアでの町おこしの限界を感じたことがきっかけで、いろんな企業を巻き込み、 1つのブランドを作りたいなという発想が思い浮かびました。
過疎地域、耕作放棄地を再構築して、風光明媚なこの土地に人が集まる空間を開発したいですね。
開発するには、行政のルールがあってなかなか難しいのですが、行政のルールに則りながらでも「 こんなもんできるんだよ」っていうのを知らしめたいです。
素敵ですね。移住される前からそこまで考えられていたのですか?
全然考えていないですね。
前職は会社員だったので、会社のオーナーの考えに沿ったものしか作れませんでした。
でも今は、勤めていた会社から解き放たれていろんな思いが湧いてくるようになりました。
その思いを今までのお客さんにぶつけていると、賛同してくださる方が多いので仕事をしていて楽しいですね。
今立ち上げているブランドをあと15年ぐらいで形づけ、日本全国に知られるぐらいのビジネスにしたいなと思っています。
バルコニーからの眺めを楽しみつつビールを飲むのが最高とのこと
これから移住を検討されている方にアドバイスをするとしたら、どんな言葉をかけますか?
移住しようと考えてる人って、多分その場所が好きだからだと思うんですよね。
なにかやりたい趣味があるから来る人も多いと思うんです。
自然が豊かなところや趣味が好きなことは何物にも代えられないと思います。
お金や生活が気になる人は思い切って来ちゃうか、二拠点生活を一回やってみてもいいのでは。
仕事を決めてから来たいのであれば、いくらでも農家の人手が足りないので、仕事もある。
自分のライフスタイルにもよるんですけど、自然に囲まれて広い土地で暮らしたい人は、「そういった形の方がいいんじゃないの」ってアドバイスしたいですね。
特にやりたい趣味がある人は絶対に来た方がいいですね。
「いい物件さえあれば、来ちゃえば」っていうのがアドバイスです。
土地 | 339.19㎡ | 102.60坪 |
建物 | 43.68㎡ | 13.21坪 |
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